僕はいま揺れている。いや、揺らされてるのだ、揺らされに来ているのか?わからない。だが今は揺れているで合っているのだろう。そして、止まる。それぞれの場所に人が出入りする中で水に鼻毛だけをつけるように、ひっそりゆっくり周りを見渡す。「チッ」と、舌打ち混じりの投げキッスをする。今回はハズレかと。僕は諦め、空を見上げる″今日も空が綺麗だ″と豪雨の空を眺めて口に出す。空が綺麗なのか、それとも僕が汚いのか、あるいはその逆なのか、わからない。僕にはわからない、いや、わかりたくないのかもしれない。わかってしまったら、何かがそこで終わってしまう予感がしたのだ。また答えの出せない疑問を作ってしまった。こうして僕はこれからも答えの出せない疑問を増やして行くのだろう。その答えを出すのは、そうだな…人生最後の日にでもしようかな。まとめて出しちまえ、その方が後が楽だろう。そう思いながら今日も布団に入り、眠りにつく…そう、形のない何かを待つように、揺らされながらね。ニッ